Team Unsui 第6回公演「ハイシン」

遡ること数年前、とある舞台作品での共演を機に意気投合した俳優たちで、結成されたユニット“雲水”。
毎年不定期でイベント公演を行ってきたが、2017年についに彼らがTeam Unsuiとして演劇を企画・プロデュース！
これまで演劇界で注目を集める劇作家とタッグを組み、年に１度のペースで公演を続けてきたTeam Unsui。
下北沢の劇場を中心に公演を続けている人気劇団MCRの作・演出の櫻井智也を迎え、2024年9月末に第6回公演「ハイシン」を開催した。
日替わりゲストとして高橋健介が出演した、2024年9月27日（金）収録・編集した映像を配信する。

【あらすじ】
「諦めたらそこで試合終了かもしれないけど、諦めないと先に進めない事だってあるんだよ」

何故だかそこそこ人気のあった5人組YouTuberの中心にいたあいつが、金色の髪の毛を漆黒に染め上げて僕らの前から去って行った。
天才なんて言葉を軽々しく使いたくないけど、あいつは多分天才だったし、あいつが天才だったなんてどうしたって認めたくはないけど、どうしたって再生数は減っていく。
あいつでさえ降りるしかなかった場所に天才でもない僕らは立っている、笑っている、はしゃいでいる、ふざけながら、当たり前のように、ここでしか生きられないかのように。
ここでしか、生きられないかのように。

致し方ない事情を飲み込みながらも、次の瞬間には吐き出して地面に叩きつける事で自我を保ちつつ、この場所にしがみつきながら拝進する4人組YouTuberと、ここじゃなければどこでも良いのでとにかく背進したがる女と、居場所なんかどこにもないので罪悪感なく背信しちゃうヤクザが織りなす情景を愉快な罵詈雑言で綴る、つまりは「ここでしか起こり得ない」おはなしです。

【公演概要】
公演名：Team Unsui 第６回公演「ハイシン」
作・演出：櫻井智也（MCR）
出演者：小野賢章、岸本卓也、早乙女じょうじ、寺山武志、小関えりか、櫻井智也
会場：中野ザ・ポケット